夢色シャイン
「入学した時、隣のコートで部活してる未来を見つけた。
小さい体で、誰よりも声を出して走り回って。
俺の中ですげぇ輝いて見えたんだ」
そんなに前から私のことを見ててくれてたの?
そういえば、クラス替えで同じクラスになって初めて話した時。
私の名前を知っていたっけ。
「未来と話すようになっ、どんどん知っていく。
思った通り真っ直ぐで、その迷いのなさが俺には眩しかった」
一生を見るけど、ボールをいじっている一生とは目が合わない。
横顔をジッと見つめる。
「自分の決めたことに一直線に向かっていく未来がかっこよかった。
そんな未来に惹かれていた自分がいた」