夢色シャイン
私の独り言に求めてもいない返答があった。
驚いて勢いよく後ろを振り返る。
街灯に照らされて見えたのは、ムッとした表情の一生だった。
「何で一生がいるの?由紀ちゃんといるはずでしょ?」
何のために私が疲れてるところを無理して走ったと思ってるのよ。
「これ返すためだよ」
そう言って渡されたのは、私の数学ノート。
あ、そんなの貸してたなぁ。
「明日でも良かったのに。それより由紀ちゃん……」
「何で七村が出てくんだよ」
「うっ……」