夢色シャイン
「すいませーん!」
ぶつかる人々に謝りながら、隙間を抜けて電車から降りる。
こんなに人が多いから、やっぱり朝は大変だ。
電車内でもみくちゃにされて、乱れた髪を手ぐしでさっと直す。
そして、学校に向かって歩き出す。
1人で歩いていると、見慣れた後ろ姿が。
由紀ちゃんだ!
分かった瞬間駆け寄る。
「由紀ちゃん、おはよー!
昨日は……」
「……」
由紀ちゃんの隣に行き、話しかけるけど由紀ちゃんはあたしに気づいていないかのようにスルーした。