あの日、言いたかったこと。
『ヒナタ!』
『ヒナタのシュートって、カッコイイな!』
『俺もヒナタみたいになれたらなぁ……』
『ヒナとユウと俺でサッカーの頂点目指そうぜ!』
懐かしい声が頭に響く……。
この声は……
俺をヒナタ、なんて呼ぶのは……
……光輝――
その名前を頭の中で呟いた瞬間、何だかとても息苦しくなった。
『ヒナ……俺、さ……』
……やめろ
『あの時のお前ら見てさ……』
……やめてくれ
『俺、やっぱり……』
やめてくれ!!
「っ……はぁっ!……はぁっ……」
……ふと我に返ると、そこはいつもの俺の汚い部屋だった。
夢……か。
久々に見たな……こんな夢。
「……あの時……何なんだよ」
お前はあの時……俺に何て言おうとしたんだよ。
あの時……俺は……