クレイジーサドくん。



確か、初めて会った時は・・・
展示会だったと思う。


あまりに綺麗に。見るもの全てを魅了してしまうんじゃないかってぐらいに、それでいて悲しく花を生ける彼にくぎ付けになったのを今でも覚えてる。


「ぴんぽーん!」


まだ暗い視界。
すると頭に手を置かれる。
ポンポンと二回程するとかたく縛られていた目隠しをとってくれた。

「正解したからご褒美あっげるー」

ズイッと顔を近付け吐息がかかるほど近くに唇を寄せキスをした。


『・・・・・・・ンッ・・・・・ァ…』


「んー…いい顔」


強引に入ってきた舌は私の口内を犯す。
深く、深く入り込んできた舌にだらしなく唾液が溢れる。


2人の舌がいやらしく音をたて体の奥が火照ってくる。


『・・・・ご・・・ッ、ほうび、なんじゃ…っ…ン』


彼はご褒美をくれると言った。
なのに今されてる事はご褒美なんかじゃなくただの猥褻行為だ。
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