クレイジーサドくん。
2人の舌が離れていきスー・・・・と、糸を引く。
「これはね…?ご褒美って名の調教なの」
そうだ、彼は狂っている。
狂っている彼は何もしないで帰らせてくれるはずがない。
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「なんとも言えない顔をしてるね…でもパウリちゃんが悪いんだよ」
離れた体をまた近付け抱き締められる。
「俺に依存されたパウリちゃんが悪い」
彼のほんとの姿は愛に溺れていて、我が儘で、とんでもなく狂っていて、溺れる程私を愛す王子様でした。
『沖田先輩…・・・・・私貴方を男としては好きかって言われたらはい、とは言えないけど…』
ーーーーーーーーーーーー 嫌いではないんですーーーーーー。
あの展示会の、初夏の風が吹いていたあの季節に。
寂しそうに花を生けていた貴方の姿が離れないーーーーーー…。