【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「奏哉のことも話したんだよ。」


「俺のこと…?何を話したんだ?」


「それは内緒」


笑顔を見せるくらいなら相当楽しかったのだろう


「外、行きたいな…」


青空を眺めて呟いた花歩の一言


「車椅子にでも乗って良いなら連れて行くけど今は無理だな」


いわば花歩は寝たきりの状態だ


動きすら限られてくる


「楽しみがあれば頑張れるのに…」


----トントン


花歩が呟いた後、タイミング良く母さん達が入って来た


沙月も奏も一緒だ


沙月は一目散に俺のところへよってきた


「花歩が助けたのはこの子だよ」


沙月は花歩を見て泣きそうになっていた


「お姉ちゃん、ごめんなさい」


「良いの。貴女が無事で居てくれたことが嬉しいから。」


花歩は痛みを堪えて笑顔で接していた
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