【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
----トントン


「はい。どうぞ」


あたしの代わりにお父さんが返事をしてくれた


「おじちゃん、お姉ちゃんは?」


入って来たのはお姉ちゃんと奏ちゃん


「奏ちゃんがどうしても花歩の所に行きたいって言うもんだから。」


“奏ちゃん、少ししか居られないよ”とお姉ちゃんが言うと“それでも良い”と言っていた


そして、あたしの所に近寄って来る


「お姉ちゃん、大丈夫?」


「奏ちゃん、ごめんね」


小さな奏ちゃんにまで心配掛けちゃった


「未歩ちゃんね、目開けたよ」


「そうなの?奏ちゃん、お姉ちゃんになったね」


「うん。でも、奏のお姉ちゃんは花歩ちゃん」


……えっ?


「奏は花歩お姉ちゃんじゃなきゃ嫌だ。お姉ちゃんが褒めてくれるから頑張れる」


小さい奏ちゃんが一生懸命言葉を紡ぐ
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