16歳の天使~最後の瞬間まで、キミと~
私の目が正しければ、名良橋君はこの部屋にいる。

ベットに凭れて、寝息を立てている。

と言うか、なんで起きたときに気付かなかったの私。

脳内で1人コントを繰り広げながら、電気を消したまま洗濯した後のシャツに着替える。



「名良橋君、ご飯作ったら帰ると思ってた……」



言いつつ、心の中は嬉しさでいっぱいだった。

あんな夢を見た後だから、余計に。

寝たおかげで気怠さは大分なくなったからよかったけど。



「今度は名良橋君が風邪引くよー」



キッチンの明かりを付け、それを頼りにタンスを開ける。

そこから薄手のタオルケットを引っ張り出し、起きる気配のない名良橋君に掛けた。



もう一度キッチンを覗くと、そこにはラップが掛けられたおにぎりと卵焼きがあった。



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