アウト オブ ザ ブルー

そうこうしているうちに年も終わりに近づき、


クリスマスを前に、卒業論文の提出締切日がやってきた。



マサはきのうのうちに卒論を提出してきたと言うので、その日私はひとりで学校へ行くことにした。






雪がちらちら降っている、寒い朝だった。


電車に乗り、いつものようにドアの前に立つ。



年明けにまだ少し試験があったが、卒論さえ出せば学生生活は終わったも同然だったので、


これでしばらく学校へ行かなくてすむのかと思うと、なんとなくほっとしている自分がいた。




そして車窓から眺めるこの景色ももう見納めかと思うと、なんだか妙に感傷的になった。






…自分はこの4年間、何のためにわざわざ大学まで通っていたのだろう。



つかみたい夢があって入学したはずなのに、その夢は叶えられず、描いていた未来とは全く別の道を進むことになってしまった。


親にも無駄金を使わせてしまったと思う。




虚しさが心を占めた。
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