§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
「咲和せんせぇー、コレ…」
戸惑ってる私に、愛子ちゃんが
目の前の彼の資料の入ったファイルを
私に見せた
ウチの教室は
生徒さんの写真つきのプロフィールが
一人ひとり、あるのだ
受け取ったファイルの中身を取り出して見る
「桜井…直…さん…
桜井…さん…
て、あーっ!!!」
私はとんでもない勘違いをしていた
かつ乃先生から聞いていた
今日入会する人の名前を
名前の響きだけで女性だと思いこんでいた!!
「さ、桜井さんですね!!
し、失礼いたしました
どうぞ、中へっ」
慌てて頭を下げ、
教室用のスリッパに履き替えてもらいテーブルへと案内した
彼、桜井くんは
一瞬膨れた顔をしたが、
愛子ちゃんと話しているうちに
表情は、和らいだ
はーっ
焦った焦った…
てっきり宅配かバイク便のお兄さんかと思っちゃったわ
にしても…
どこかで…
見たような…気が…する?