§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
「じゃぁ、みなさん、お疲れ様でした
次回は、リクエストにお応えして
韓国料理にしますね
シフォンケーキの残り、忘れないように
持って帰って下さいね」
きちんとラッピングされたシフォンケーキを
嬉しそうに抱えて
生徒さんたちが教室を出て行くのを
手を振りながら見送る
やっぱり、生徒さんたちの笑顔を
見るの、嬉しいなぁ
「先生、あざぁーっすっ」
桜井くんが、
ラッピングされたシフォンケーキを
私の前に差し出す
「え?!」
「オレ、家帰っても一人なんで、食いきれないっすっ
だから、コレ、先生食ってください
じゃっ!」
そう言って私の手にケーキを押し付け
もう片方の手に持っていたニット帽を
被って足早に去って行った
あれ…
ニット帽!?
あ!!!!
「ちょ、ちょっ!!」
わかった!!
ニット帽姿で思い出した!!
彼だっ!!!
あの時のカメラマン!!!