Pure Love*〜優しいキミに恋をして〜











「えぇ。確か楓人が"みぅ"って呼んでた気がしてたわ。女の子らしいんだけど」











それって・・・











「楓人ってば五百円しか持っていないのに、買ってきたものはもっとすると思うのよね。

もしかしたらその"みぅちゃん"って子が差額出してくれてるのかもしれないわ。

湊の友達よね?明日お礼言っておいて」












母さんの言葉は聞こえてるようで聞こえない












頭に入ってくるのが困難だった












その真実らしい話は俺にとって衝撃的で








受け止めるのは時間が掛かった












けど、これが決定的だと思った










「・・・楓人が買いに行ったのって、いつ?」











「んー、先々週位の日曜日よ?」












行き場のなかったピースが繋がった瞬間だった












俺がバカで子供だったんだと思い知らされた












「・・・一ノ瀬さんっ」









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