Pure Love*〜優しいキミに恋をして〜










「大丈夫。保健室、行こう」










善人ぶるつもりはないけど、たった一回の遅刻と困ってる女の子だったら天秤にかけることすら失礼だろ











血だらけの膝を震わせながらなんとか自転車の後ろに腰掛けた










「こっから坂道だから、捕まってて」

















その子を無事、保健室に連れてくことができ
分かったことは







同じ学年、隣のクラス。









『一ノ瀬美羽』さんという名前。













それから、廊下ですれ違う時、







話をする時、声をかけるけど












俺と目を合わせることなくいつも下を向いている一ノ瀬さん











それが不思議で仕方なかった












けど、バスケの応援に来てくれたり











委員会が一緒だったり











何度も話をしている間に慣れてくれたのか









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