キミの背中。~届け、ラスト一球~


で、デートスポット……。


ただ草太が笑って、『デートスポット』と言っただけなのに……。


この鼓動……尋常じゃない。


あたし、本当に草太のことが好きなの?


いや、そんなはずない。


あたしは今でも陵雅さんのことが好きだ。


草太のことをこんなに意識してしまうのは、昨日ミナと話したからで……。


別に特別の意味なんか……。


でも……。


『幼なじみっていう関係が邪魔してる』


昨日、ミナはそう言ってたっけ……。


そんなはずないとあたしが思うのも、幼なじみだからってブレーキをかけてるのかな……。


「ねぇ、草太」


勇気を出して話しかけてみると、草太はデッキの柵に腕をついてあたしを見下ろした。


夕日が眩しくて草太の顔があまり見えないけど、今はそれがちょうどいい。




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