キミの背中。~届け、ラスト一球~
「いいよ。やろうよ。あたしもこの曲好きだし」
あたしが同意すると、長谷川さんはガタンと椅子から立ち上がって喜んだ。
「やった~!!じゃ、早速パート練しなきゃね」
そう言って、あたしから楽譜をとり、あたしの分をコピーしに音楽室から走り出ていった。
長谷川さん、あんなに必死になっちゃって……。
本当に音楽が大好きなんだな。
あたしは、長谷川さんが消えていった入り口を見て微笑んだ。
そうそう。
こうやって、草太へのモヤモヤの気持ちを消していこう。
文化祭までは必死になれるものが出来たし、この晴れない気持ちも時間がたてばきっと解決する。