キミの背中。~届け、ラスト一球~
1限目の体育は、男子はグラウンドでサッカー、女子は体育館で創作ダンス。
あたしは、創作ダンスが体育の授業の中で一番嫌い。
好きな曲を使ってダンスをしてもいいことにはなってるけど、たいしてダンスのうまくないあたしが踊ったって、様になるわけもないし、ただただ惨めになるんだもん。
手足が長くて身長も高いミナが踊れば、少しダンスが下手でもそれなりに見えるのに……。
「あたしさ、ここずっと思ってるんだけどさ」
体育館の床で柔軟運動を始めたミナが少し唸りながら話し始めた。
あたしも同じく唸るように「うん?」と返事する。
「湯野くんってさ、野球部って感じがしないよね」
「なんで?」
あたしは柔軟をやめて、眉を寄せる。
「だって、イメージ爽やかなんだもん。
絶対サッカーとかのほうがあってるのに」
「そうかな」