2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
「いつ?」

「来週の金曜日」



レタスもとられた。

呆れてご飯を差し出すと、容赦なく三分の一の米が姿を消す。




「どうしようかな…」






特に今から入っているような用事はない。

でも多分私じゃないといけない理由が香奈子にあるわけでもない。


断ってもどうということもないだろう。








「えー渋ってるー!
行こーよ!行ーきーたーいー!」


「………」


その場の執着みたいなもんだろうか。




「旦那は?」

香奈子と話す事が増えてからというもの、私は柏原君のことを頭の中で"香奈子の旦那"として扱っている。


「京介?行くよー?」



なら良いじゃないか。
香奈子は一人じゃない。
よって私が行く理由もない。




「あー断ろうとしてるー!」

「先取りしないでよ…
一人になるわけじゃないし、二人で行ってきなよ」


「莉子とだって行きたいのーっ
それに二人じゃないもん廻君いるからー」





メンバー的に蒼岸君が一人になるからか。

やっと得心がいった。





「わかったよ、行くよ」




私がそう答えると、香奈子は「やったー!」とか叫びながらもうひとつから揚げを食べた。
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