2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
放課後















「おーい勾坂ー
カノジョ来てるぞー」




ひやかし混じりに伝えに来た部活仲間に否定しながら一発殴り、グラウンド脇に立っているルームメートの所に行く。





天然パーマの髪を緩く編んだ肩に着くか着かないかくらいの若干暗い栗色の髪。
175の身長とすらりとして華奢なのに主張の強い曲線を持つ身体。

そして縁のある眼鏡の奥の透明な光をもった瞳が印象的な、整った顔。





「野球の男子はいつ見ても頭の形がすごくわかりやすくて好感が持てるっす」


開口1番、ルームメート兼幼なじみのその女、桔音はそういってかなり専門的な褒め方をした。

美術部…彫刻専攻ならではの褒め言葉だ。



「そらどーも。
つかお前どした?」

「今日はお姉の誕生日用の買い出しに行くって言ったらツキ兄さんが早めにボクを追い出したっす」




『ツキ兄さん』とは斎(イツキ)と言うこいつの部活仲間。
何故か同期にも『兄さん』や『姉さん』をつける。




「あーじゃあと30分くらいあるからどっか俺が見えるとこで待ってて」

「了解っすー」










グラウンドに戻ると、顧問にまで『いちゃつくな』と言われた。


…ちげぇ。
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