なにぬねのんびり屋


学校の一室。


この一年間割とお世話になった空き教室にあたしは招かれていた。



事の発端はあたしの城に届いた一通の手紙。


ドアの隙間から入れられたそれには、日にちと場所、時間に『来てね』という一言だけが記されていたのだけれど、その字と場所を確認したら差出人を容易に特定できた。



散々見た、西野くん字。




そんな可愛い招待状が届いたら、訪れない訳にはいかないじゃないか。




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