なにぬねのんびり屋

幸せになっちゃいけない人間?

なんで急にそんなことを言い出すんだろうか?


昨日の放課後、ひぐち君にあった時はいつも通りだったはず。

でも本当はいつも通りじゃなかった?



「何があったの?あたしに話してくれる?」


目をそらさないでそう言うと、小さくコクンと頷いてくれた。



「俺、一昨日の夜の町でカツアゲされてるウチの高校の奴いたから、助けてやったんだ。相手、少なかったし弱かったから怪我とかはなかったんだけど、その、助けたウチの高校の奴がさ、一年のとき同じクラスの奴で…」



頷きながら話を聞いていると、そこで不自然に切られた話。


悪いことをしたのがばれてしまった子どものように視線をそらすと、何もない空間を見つめて、ポツリと零した。



「…俺も、そいつのことカツアゲしてたんだよね。」






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