キミがスキ 作:皐月

1999年~夏~

静まり返った病室の中に
心電図の音だけが響き渡る

私はその空気に耐えられなくて
病室を出た

嘘・・・空気に耐えられなかったんじゃなくて
君がこの世からいなくなっちゃう事が
信じられなかった

私は病院のバルコニーで泣き崩れていた


「キミがスキ」

なんでなんだろう・・・?
私のそばにまだ君がいると勘違いしてる
涙が止まらない

それでも・・・
勘違いかもしれない。でも私の目の前は
なんにもない
君は今どこ?前みたいに言葉をください

あの流れ星。君なのかな・・・?
「私はいつでも待ってるから」
なんて強がってもいいかな・・・?
いつでも君は軽いノリでいろんな事言っちゃうけど
それを私は期待してバカみたい・・・

キミがスキ・・・

どうしようかな・・・?
君を見ると恥ずかしいそれなのに頭の中
君しかいない

もしかして・・・
気まぐれかもしれないこの思い君に届け
なにか言って・・・?

私はスキだよ。もう君に言えないけど大スキだったよ。
あの流れ星。また見れるの・・・?
私に見せてよ君の笑顔。
もう会えないなんて言わないで・・・?
君の言葉を思い出すといつも涙が溢れちゃうよ
私はずっと思う。君の事・・・。

キミがスキ・・・

あの流れ星きれいだね・・・。
いつも心をキュンとさせて
ずっとこのまんまでいたらダメ・・・?
君の瞳に写ってるかな・・・?私の思い。


この胸いっぱいに言いたい・・・


・・・キミがスキ
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