小悪魔な王子様
「俺もねー嫉妬してんで? 田辺と付き合うって聞いて」
「姫…」
「好きでもない奴と付き合ったって、それは本物の王子様とちゃうねんで?」
そうやな、ホンマに実感したわ。
うち、憧ればっかが先走ってたもん……。
しゅんとなるうちを見て
姫がにっこり笑って言った。
「弥生ちゃん、俺が弥生ちゃんの王子様に
なってもえぇ?」
「そうやなー…って、えっ!? 冗談?」
「本気やー、ったく鈍感すぎやで」
はぁっ!? って思ったら
もう次の瞬間には姫の腕の中におった。
うちの身体がすっぽり収まってる。
男の子の強い力で、ぎゅってされて。