女子高校の男子高生?!
次は麗が引く番。

麗を見ると、目がばっちり合った。

「美咲の隣、祈ったから大丈夫」

私が心配してることに気付いたからか、麗自身の意思かはわからない。

無邪気に笑う麗を見ると、なんだか願いが叶う気がした。

「はーい、全員引いたわねー?席移動してー」

席の番号を見る。

私は23番で、席は窓から2列目の後ろから2番目。

麗は14番で、席は窓から2列目の、後から3番目。

隣、は叶わなかったけど、前が麗だった。

「ちぇ。前かよ」

麗はすねたようだ。

「いいじゃん、前」

「欲がねぇ奴!」

麗は笑いながら私の頭をクシャッとなでた。
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