裏面ワールドトリップ
彼女が言わんとする事は、私にもすぐわかった。



きらびやかな純白のドレスを纏ったお姫様は

この黒水晶の空間では、どうぞ狙ってくださいとばかりに目を引くのだ。



「姫!」


レニー少尉が私たちの間に割って入った。



「ごめんなさい。

何だか、急に怖くなってしまって」


「ですが、それでは真琴さんが……」
「私でしたら、構いませんよ」


「……?!」
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