裏面ワールドトリップ
レニー少尉がお姫様の相手として相応しいと思うか、といった点について国王が私の意見を聞きたがったが、お姫様はそれさえも引き止めた。


首を横に振り

「それを、自分の目で見極めたいのです」

と言う。


「そして、もし私の判断が間違いであったとしても
それは判断を下した私自身の責任です。


でも大丈夫、もう惑わされません。

真琴さんの教えを、しっかり心に留めておきますから」


「はぁ。

そこまで仰るなら……」



こうして

私の本来の任務は、呆気なく完了した。
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