裏面ワールドトリップ
山も雲も越えて、足元を見下ろすと

闇の中にぽっかりと浮いた青い地球と、太陽に照らされて白く輝く月が見え

辺り一面には、やはり太陽を反射した星が無数にきらめいている。



とうとう宇宙空間へ出てしまった。



――もっともっと、遠くへ……


変な夢。


でも、ちょっと面白いかも。



暗闇に浮かぶ星たちを上手く避けながら、私はもう一度、どんどん遠ざかって行く地球を振り返った。



寝てるときくらい、楽しい思いをしたって構わないだろう。


どうせ起きてたって、いい事なんか1つも無いんだし――
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