裏面ワールドトリップ
「……?」



気が付くと、右手には中身が半分程になった、ウイスキーの瓶。


長四角の厚いガラス瓶のネック部分を、なぜか強く握りしめていた。



――ウイスキー?



あぁ、そう言えば、ついさっき眠りに落ちる直前まで

私は自分のアパートで、昼間からウイスキーを飲んでたんだっけ。


着てるものも、さっきと同じTシャツにジーンズだ。



――もっともっと、高く……。
< 2 / 224 >

この作品をシェア

pagetop