かけがえのない君のために
部屋の中に入り袋を口に当て彼女の背中を摩りながらそんな言葉を掛け続ける。



時折、ヒクヒクと引きつけのようなものを起こし掛けたからやっぱり救急車を呼ぼうと思ったけれど未来はまた小さく首を振った。




未来、俺どうすればいい?


お前のことが知りたいのにお前が話してくれないとあの女にしか聞けない。


無理に服を脱がせるようなこと俺にはできないよ。




未来が嫌がるようなことはしたくない。



でもさっきまで泣いてたよな?本当は嫌なんだろ?俺があの女を抱くなんて嫌なんだよな?


何か言われて脅されてるのか?


隠されてたらどうすればいいのか俺だってわかんねえよ。
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