かけがえのない君のために
《蓮都》


昨日、やっと未来を抱けた。


彼女を傷つけないように怖がらせないように優しく、そして無数の跡の上に花びらを咲かせた。


やっぱり俺、未来しか愛せないよ。


初めて見る彼女。そんなの見せられたら止まらなくなるのにやっぱり無茶はさせられないし。


まあでもこれからは無茶もできるかななんて少しだけ考えていることは秘密にしておこう。




それにしても未来、さっきからブツブツ言いながら布団を被ってる。


かわいすぎる。ヤバイ俺。未来には甘い顔にもなるし甘い言葉も言える。言葉も優しくなる。




俺の『奥さん』って言葉に布団をめくって顔を出した彼女に朝一番とびきりの甘いキスを送った。
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