外道武士
ふと、音が聞こえた。

小さな音。

沢山の音。

何かが動く音。

気だるさは癒えない。

喉はカラカラのまま。

とりあえず、水が飲みたい。

ベッドから降り、水道の所まで行く。

蛇口を捻り、グラスに水を注いだ瞬間。

「!?」

思わずグラスを取り落とした。





蛇口から出てきたのは、どす黒い血だった。




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