say my name -キミノ スキナ ヒト-
太一も心当たりが
ないみたいで、
震えながら美雨さんの
言葉を待った。
「あたしと伊月が
高校二年生の時
あたしたちはどこにでも
いるようなカップルだった。
そして、子どもを
授かったんだ。」
「…それが、太一…?」
「…そう。
あたしは高校を中退して、
生まれてくる太一のために
準備をした。
あたしの親もこんな形で
あたしを産んだから
協力してくれたんだ。」