大人の恋愛~背徳の行方~
そんな日々を過ごしながら、梨桜は、安定期に入った、12月、螢と
一緒に、螢の仕事に合わせて、日本へ行くことになった。

11月の末に、理と香奈の間に、男の子が生まれ、梨桜と螢は、
甥っ子に会う事と、クリスマスのイブイブの23日に、真由美と俊介の
結婚式にも呼ばれており、二人は出席する事になっていた為、螢が、
仕事に合わせて、休暇も取り、2週間ほど日本に滞在できることに
なった。

二人は、年末年始も日本で過ごせるように、日にちを決め、
帰国した。


成田に着くと、理が迎えに来ており、

「久しぶりだな!二人とも。」

「元気そうね、理」

「わざわざ、悪いな、迎えに来てもらって・・・・」

三人は、そんな会話をしながら、高丘家に向かった。

高丘家では、義也と幸子、それに香奈と甥っ子の『樹』が、
待っていた。

皆は、久しぶりの再会を喜び、その夜は、賑やかな夕食だった。

「梨桜ちゃん、性別は、解ったの?」

幸子が聞くと

「いいえ、楽しみに取っておきます。」

梨桜がそう答えると、香奈が

「そうだよね! 私も聞かなかったけど、男の子だと、自分で
 分かっていたから、理が男の子の名前を、沢山考えて・・・・
 可笑しかったわよ!!」

「本当に、理ったら、幾つ名前を考えたんだか・・・・
 思い出してもおかしいわ!!」

と、幸子もそう話すと、理が

「良いじゃないか!! 幾つ考えても。だって子供は、一人じゃ
 ないんだから。まだまだこれからだって、樹の兄弟を作るんだから」

そう理が言うと、香奈は、真っ赤になった。


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