大人の恋愛~背徳の行方~
麗が、4人の話を聞いていて

「真紀、あなた、螢さんとの結婚生活に結構不満を言っていたけど
 真紀自身が、螢さんの本質を見抜いてなかったみたいね!?」

「うん・・・・・・なんか、ショックだな・・・・だって夫婦生活
 だって、私なんか、結婚している間に、何回だったと思っているのよ。
 なんか、最初っから私達は、間違っていたのね・・・・・」

「今さら、何言っても、過去に戻れるわけじゃないし、
 これからなんじゃないの!
 まだ私達、30だし・・・・なんなら、合コンしない?」

「なに言っているのよ。私には、凛がいるのよ。
 それに、暫く、男は、良いわ・・・・私も、少し、社会人として
 頑張るわ!!」

真紀は、離婚後、忠義の世話で、知り合いの会社の事務をしている。

正社員で働いている為、凛は、実家の母が、普段は見ている。

凛は、可愛い。梨桜達の話ではないが、将来、螢に会いたい様なら
会わせようと、今なら素直に思える。

それこそ、離婚当初は、螢に自分たちは捨てられたと、恨んだりもしたが
父の勧めで、社会復帰し、独身時代には見えなかった、いろんな事が
見えるようになり、螢の事も、いつしか、理解できるようになっていた。

男の人が、会社で神経すり減らしているのに、家に帰って来てから
妻から愚痴ばかり言われたら、たまらないと思えるようになっていた。

実際、真紀にとって、母の由美子の存在が、まさしくあの時の真紀の
と同じで、今なら螢の気持ちがわかる・・・・。

真紀も、遠回りしたが、今は、離婚して良かったと思えていた。

凛には、申し訳ないが、これからの真紀の姿を凛が見て、誇りに
思ってくれたらと考えていた。

今なら、心から言える。

      「 螢、ありがとう 」

真紀は、そう心の中で呟いた。

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