大人の恋愛~背徳の行方~
螢の就職が決まると、比較的時間に余裕が出来たが、反対に梨桜が大学生活に
慣れ始めると、住んでいる最寄り駅の駅ビルの中のレストランでバイトを
週3回ほど始めたため、なかなか二人の時間が取れなくなった。

梨桜は、螢に合鍵を渡し、螢が梨桜の部屋にいることが増えると、二人の
時間は、また取れるようになり、二人は、とにかく二人の時間を大切にし、

螢が就職すると、確実に時間が取れなくなるのは、目に見えて解っていたので
出来るだけ一緒にいるようにしていた。

付き合い始めて、初めての夏休には、螢の誕生日に合わせて、旅行にも
出かけ、順調に付き合って行き、あっという間に季節が過ぎて行った。

梨桜の産まれた頃になると、螢は、大学を卒業し、螢と梨桜は、
螢の卒業と、梨桜の誕生日とを、一緒にお祝いした。

螢にとって、1年近く、付き合う事は、初めての事で、理も、
螢が梨桜と、そんなに長く付き合うとは思ってもみなかった・・・・。

「螢・・・今までの最長だな!?」

「うん、梨桜は、離せない・・・・何があっても・・・・」

そう理に言った・・・・。
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