大人の恋愛~背徳の行方~
「梨桜、教授に呼ばれたんだって!?」環が、話しかけてきた。

「うん、環は?」

「うん、呼ばれたわよ。梨桜は、どうするの?」

「環は?」

「もちろん、行くわよ!だって、願ってもないチャンスじゃない!
 就職も、紹介してくれるって言うし、ぎりぎりまで勉強できるのよ。
 私は、向こうで、MBAを取りたいの。」

「そうだよね・・・・。私も、留学は夢だった・・・。」

「梨桜・・・・もしかして螢さん?」

「うん・・・・許してくれるかな・・・・・?」

「梨桜を大切に想っているなら、1年半くらい、大丈夫でしょ!
 ちゃんと、話をしてきなよ。心配なら、理にも相談したら?」

「うん、そうしてみる・・・」

梨桜は、自分の夢の一つである、この大学の交換留学生に選ばれて
嬉しいのだが、螢の事が気になっていた。

「許してくれるかな・・・・・」

梨桜は、不安に満ちていた。
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