大人の恋愛~背徳の行方~
螢は、梨桜が渡米してからも、黙々と仕事に励んだ。

そして、ある週末、同期達と、久しぶりに飲みに行き、

『かんぱーい』

同期10人ほどが、グラスを鳴らした。

「あぁー、やっぱり、夏のビールは美味しいねぇ~」

同期の黒木が、親父のように言うと、螢が

「達哉、親父だな・・・・全く。」

「煩い。大体誰のせいで、毎日、毎日、遅くまで仕事していると
 思っているんだ!!」

「えっ、俺のせいか!?」

「螢、お前のせいだろうが!!今日こそは、お前が荒れてる原因を
 言ってもらうぞ!!
 この4カ月間、ずっと俺は我慢していたんだから!!」

「達哉・・・・・」

松平 真紀も、螢を心配しながら

「そうよ、螢、どうしたの?最近、あんまり顔色もすぐれなかったし
 皆で心配していたんだよ・・・・・」


「・・・・・・・・・・悪かったな・・・心配させて・・・」

皆が、螢を心配していたのだ。

「実は、別れたんだ・・・・・・」

「「「えっ・・・・・・・・」」」

達哉・真紀・真由美の三人は、言葉を失った。
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