天然鈍感美少女と甘々裏表王子
【side龍】
俺は今、聡と仁にさっきの出来事を話していた。
「そりゃーおまえ、沙羅ちゃんが龍のこと好きだからに決まってんだろ」
は?おまえ、バカ?
いや、あり得ねーし。
ここは俺の部屋。
隣の部屋では沙羅たちの声が聞こえる。
それより、「沙羅が俺のこと好きなわけねぇだろ」
「まぁ、それはともかく!」
いいのかよ!
「お前は沙羅ちゃんのことどーおもってんだよ」
「沙羅のこと?いや。べつに同じ部屋ってことぐらいしか」
「ふーん。へ〜」
なんだよ。
「俺が本当に沙羅ちゃんのこと好きって言ったら?」
「は?ふざけんなよ」
「ふざけてないよ。俺、沙羅ちゃんのこと見たとき、可愛いな〜って思ったんだ。俺の彼女にしたいって」
突然の聡の告白におれはムカムカしている。仁はというと、平然として話を聞いている。

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