ホストの居る公園のあ・た・し
でも、彼は、


「えっ」



と言って一瞬うろたえたけど、

すぐに言葉を続けた




「あ、そうなんです。営業なんですけど」

「最近ここら辺の会社を回らせて頂いてて」

「ここら辺の会社が僕の担当なんですけどね」


と自分のことを明かしていく。




あたしの想像には、

気付いていないのか何なのか、

とりあえず、

ひたすら自分の会社の商品の解説を始めちゃってる。



「弊社の取り扱ってるこの製品なんですけど…」



あたしが何の会社に

勤めているかも聞かないで、

勝手に製品の解説を始めるなんて。



この子、もしかして、

ちょっとダメな子なんじゃないのかしら。




なんて思ってしまったけれども、

熱心に話を始めてしまった、

彼に少しだけ目が奪われてしまっていた。
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