君の声で・・・




電車の中は酸素が薄くて乗って一分も経たないうちに頭がくらくらしてきた。



これでも私の乗る駅は始点から2つ目の駅。



だから、これからこれよりも多くの人がこの電車に乗り込むっていうことで・・・



あー、考えただけでも心臓が悪くなりそう。




「_まもなくT鼻~T鼻~_」



車掌のアナウンスが人の声の合間に聞こえてくる。



マジかー・・・



これより乗るんですか。



私は、はあっとため息をつきながら少しでも人が通れるようにと奥の通路のほうへ詰め寄った。





しばらくして、電車が駅のホームへ止まりドアが開いた____
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