orders!
「……」
戸惑うようにカップを見つめる瞳。けれど、その手は小さくきゅっと握られる。
「…言ったじゃないですか。ずっと、堂上さんを見てたって」
「……」
「ずっと、ずっと見てました。声をかけることも出来ないで…この人はどんな人なんだろう、どんな風に笑うんだろう、って」
不意に向けられた、眼差し。
「ずっと、好きだったのは私の方なんです」
ずっと、俺を映していた?
その丸い瞳に、ずっと、ずっと