orders!
「茜もあれだけあしらわれてよく好きでいられるよねぇ」
「だって好きなものは好きなんだもん!仕方ない!」
二人きりになった席で、目の前に座るショートヘアの花ちゃんは、頬杖をついて呆れたように笑う。
「愛想はないし無口だし……話したと思えばあんな感じでしょ?私だったら絶対無理」
「花ちゃんはハルさん派だもんね」
「当然!あんなに優しい王子様、他にはいないもん!」
「洸ちゃんも優しいんだけどなぁー……」
「それは子供の頃の話でしょ」