TABOO~それぞれの秘密~

悟は、空き教室に私を押し込め

「今日も抱かれるんだろ?」

私をきつく抱きしめ唇を重ねる

熱い舌を深く絡ませると、苦しげな声をあげ

「夕べも抱かれた?この赤い華、昨日はなかった」

私の首筋にひっそりと咲いている恋人からの刻印

「一緒に暮らしてるから」

「くそっ上書きしてやる」

既に咲いている赤い華にくらいつき、更にまっ赤に咲きほこらせる

「新しい華はだめ。生徒との不適切な関係は秘密」

「あれだけ俺に抱かれてよく言う」

「悟とは相性いいし、気持ちいいから離れない。でも、上書きだけよ」

「あいつともヤってるくせに」

「ふふっ」

自分は7歳も年下の男が夢中になるほどの女だと

不適切な関係が与える自信が、私を咲かせる

「赤い華は恋人の特権、悟は吐息だけよ」

愚かで傲慢な言葉を吐くほどに


fin
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