TABOO~それぞれの秘密~
その場から離れたい私は、背後の小野君に背中を撫でられ動けない
苦々しく振り返ると、私に動じる事なく、更に体を寄せ肩越しに呟く
「なかなか手ごわい問題でしょ?」
首筋に感じる吐息に、足元が震え崩れそうになる
計算済みなのか、彼の手は私の腰を支え指先は緩やかに刺激を与え始める
体が覚えている快感に、漏れる声を抑えながら
「林先生頑張って下さいね」
林先生は問題から視線を上げず
私の作り笑顔にも、小野くんの怪しい瞳にも気付かない
「俺も理科室に移動。その問題やっつけておいてよ」
林先生をその場に残し私達は教室を出た