初恋はユーレイ君と!?
「何してんだ!
カンナ、結香ちゃんに何かしてただろ!」
振り返ると、息を切らしながら走ってくる拓也くんの姿が。
カンナは、一瞬で女の子の顔になった。
「いや……何もしてない、けど、」
「いい加減にしとけよ!
結香ちゃんは何にも悪くないだろ?
当たるなら俺に直接文句言ったらどうだ!」
…………そう。
今日は、屋上に、用事があった。
それは、
拓也くんからの呼び出し。
………タイミングが、悪い。
「お前ら自己チューにも程があるぞ!」
………あ、さっき、全く一緒のことを
真斗が言ってた。
真斗の姿は、何故か屋上から消えていた。
「……………拓也……どうして結香の味方すんの!
ずっと仲良かったよね、うちら!」
「仲良かったな。でも、それは随分前の話だ。
俺は、こんなことするお前好きじゃない。
悪いけど俺は、ずっと結香ちゃんの味方だから。」
「………どうして!」
「決まってんじゃん、好きなんだもん。」
拓也くんの言葉に、柄にもなくドキッとする。
拓也くんは続けた。
「俺、性格悪いから好きな奴の味方しかしねーよ?
たとえ振り向いてもらえなくても、
好きなもんは好きだから、
ヒイキしちまうけど、許してくれよな。」