初恋はユーレイ君と!?
トン、トン、トン、トン、トン、……
静かな道路に響くのは、あたしと拓也くんの足音だけ。
背が高い拓也くんは、いつも、
あたしの歩幅に合わせて歩いてくれる。
今日も、もちろん。
…………まだ、付き合ってる感覚がない。
って当たり前か。
ついさっきの出来事なんだし。
「………サボりって、案外気持ちいいもんだね。」
あたしから、話しかける。
「たまにはいいな(笑)
不良に戻った気分。」
そう。
拓也くんは、中学時代、
カンナたちとつるんでた不良だった、らしい。
今はそんな想像、全くつかないけど。
「兄貴にはよく怒られてたな~。
チョーうぜぇって思ってたけど、今になると、
ちゃんと聞いておけばよかったな…。」
拓也くんが、少し悲しく笑った。
「……………お兄さん、いるんだ。」
「ん。まあ………ね。」
「……………何歳?」
「…………17?」
「え?……………同い年?」
拓也くん、双子だったっけ?
彼は、目を伏せた。
口元は、一応笑ってる。
そんな、笑み。
「━━━━…………死んだんだよ、17ん時。」