初恋はユーレイ君と!?




トン、トン、トン、トン、トン、……





静かな道路に響くのは、あたしと拓也くんの足音だけ。





背が高い拓也くんは、いつも、




あたしの歩幅に合わせて歩いてくれる。





今日も、もちろん。





…………まだ、付き合ってる感覚がない。





って当たり前か。




ついさっきの出来事なんだし。





「………サボりって、案外気持ちいいもんだね。」






あたしから、話しかける。





「たまにはいいな(笑)


不良に戻った気分。」






そう。




拓也くんは、中学時代、



カンナたちとつるんでた不良だった、らしい。






今はそんな想像、全くつかないけど。





「兄貴にはよく怒られてたな~。

チョーうぜぇって思ってたけど、今になると、

ちゃんと聞いておけばよかったな…。」







拓也くんが、少し悲しく笑った。






「……………お兄さん、いるんだ。」






「ん。まあ………ね。」





「……………何歳?」






「…………17?」





「え?……………同い年?」





拓也くん、双子だったっけ?






彼は、目を伏せた。





口元は、一応笑ってる。




そんな、笑み。






「━━━━…………死んだんだよ、17ん時。」








< 29 / 172 >

この作品をシェア

pagetop