初恋はユーレイ君と!?




立ち上がる。





座り込んでいる真斗を見下ろす。






上目づかいの彼は、悲しそうな顔をしていた。






「……………あたしは、真斗が味方してくれるって思っちゃだめ?


生きてるとか、死んでるとか関係ない!


味方は、どんな立場でも“味方”でしょ!




あたしは、真斗が味方のがいい!」










……………………どうして。






どうして、あたしは、真斗が味方のがいいの?







━━━━━━━分からない。






拓也くんじゃ、だめなの?






━━━━━━━━━分からない。







何でこんなに怒ってるの?





━━━━━━━━分からない。








真斗が何も言わないから………




ますます自分が分からなくなる。





あたしは、正しいか、正しくないのかさえ、





判断できない。






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