愛しのケダモノ王子
…なんだ?
何が起こった?
どういうことだ??
こいつはだれだ?
てかここはどこだ!
私の部屋じゃないし!!
なんで私…
一体何が………
「ん〜……」
「!!」
男が寝返りを打って、顔をしかめた。
眩しそうにゆっくりと瞼を開くと、私の前で視線が止まる。
「…あ、おはよー」
男はふにゃっとした笑顔でそう言った。
「寒くなかった?」
そう聞いた男は、上半身裸だった。
私はふと、自分の姿に視線を落とす。