愛しのケダモノ王子
オイ、好きって言ったらヤメるって言ったくせに……
あぁ…でもダメ…こんなキスされたら、抵抗出来ない…
ダメだ…気持ちいい……
「…あきら…ごめん…
やっぱ我慢できないや。
おでん、食べるのあとにして?
俺、あきらを食べたい…」
「あっ、ちょ、羽山?!
あっ!だ、ダメっ……」
羽山の指が、唇が、舌が、私の身体中、敏感なところを……
あぁぁぁぁーー!!
このケダモノーーーーーーー(泣)!!!
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ーーーーーーーーーーー……
「あ、あきら!もう大丈夫なの?」
「うん、もう平気」
午前の講義が終わり、食堂に向かう途中で亜由子に呼び止められた。
「ごめん、心配かけて」
「あきらが体調崩すとか、雨でも降るんじゃないかと思ったよ」
「何それ、失礼でしょ」
私と亜由子は食堂のテーブルで向かい合って座った。
亜由子が食堂のランチを買いに行っている間、私は朝パン屋で買ってきたサンドイッチを広げる。