ストロベリーミルク
私はその日久しぶりに夢を見た

とても楽しい夢だった

残念ながら翌日目覚めた時には断片的なものですら思い出せなかったが

でも1日の始まりが珍しくすがすがしくてカーテンを開けると私の気持ちと同じような雲一つない青空が広がっていた

「涼子?起きたの?」

二階の物音に気づいた母親が一階から声をかける

窓の外から視線を部屋に戻すと

「はぁーい」

と返事を返した

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